はじめにブドウありき

「はじめにブドウありき」。
これは私たちが掲げる合言葉。

ワインの味わいは、ブドウで決まる。
……だからこそ、日本の風土でしか
育てられないブドウの個性を
最大限に引き出し、
日本でしか造り得ない
最高のワインを追い求めたい。
それが、創業から今に至るまで受け継がれてきた
『シャトー・メルシャン』の
大きなテーマとなっています。

個性を生み、違いを育む。

「良いワインとは、その土地の気候・風土・生産者によって育まれるブドウを、素直に表現したものである。」という信念をもとに、『シャトー・メルシャン』は「Growing Differences in the World」~違いを育む(世界を知り、日本の個性を育てる)~というコンセプトを掲げ、日本のワインでしか表現できない個性を追求してきました。

フィネス & エレガンス

FINESSE & ELEGANCE

そして、たどりついたのが、「Finesse & Elegance」~フィネス&エレガンス(調和のとれた上品な味わい)~というスタイルでした。それは、私たちが目指す味わいをあらわす言葉。欧米の模倣だけでは辿り着けない、日本のワインの「個性」が凝縮された、私たちだけのコンセプトです。

豊かな多様性を生む複数産地での畑づくり。伝統的な醸造技術の継承。科学者との共同研究による先進的な製法の開発……私たちはこの「フィネス & エレガンス」を実現するために、あらゆる方向に目を向け、ワインの未来を切り拓いてきました。この姿勢はこの先も決して変わることはありません。

世界的に認められる
ワイン産地を目指して

『シャトー・メルシャン』は、長い歴史を持った「日本ワインの原点」ともいえるブランドです。私たちが目指す姿は、『シャトー・メルシャン』を通じて、日本が世界的にも優れた個性を持った、ワイン産地として認められること。そして、日本ワインが、その生産国である日本において愛され、親しまれること。だから、私たちは「原点」の座に留まることなく、常に「最先端」に立ち、飽くなき探求と挑戦を続けてきました。ワイン造りに正解はありません。あるのは、ブドウと向き合い、畑と向き合い、人と向き合い、風土と向き合い、その結果から生まれる味わいだけなのです。

メッセージメッセージ

日本のワインの未来を
切り拓くために。

ワイン造りは農業 ワインは農作物

ワインの品質を担うのは、ブドウそのもののポテンシャル。つまり、「ワイン造りは農業であり、ワインは農作物である」と言っても過言ではありません。だから、私たち『シャトー・メルシャン』は、「ブドウ栽培とワイン造りが支え合う」。そんな関係を目指してきました。

「城の平ヴィンヤード」や「椀子(マリコ)ヴィンヤード」をはじめとする自社管理農園でのブドウ栽培も、こうした想いからはじまった取り組みのひとつ。自社管理農園だからこそできる試験的な挑戦を推し進め、そこで培った知見や技術を、全国の契約栽培農家の方々に還元していくと同時に、休耕地の活用や、後継者不足などに悩む日本の農業の未来に対して、私たちが「何をすべきか?」「何ができるのか?」を具体的に考え、未来を示していく場にもなっています。

海外と国内 双方に向けた挑戦

日本のワイン文化は、まだまだ発展の途上にあります。その中で『シャトー・メルシャン』が担うべき役割……それは、オピニオンリーダーとして、これからの歴史を綴っていくこと。そのために、積極的に海外に情報発信し、日本ワインの価値向上に貢献できるよう、努力を積み重ねてきました。同時に、ワイナリーとの交流や情報提供にも力を入れ、切磋琢磨を重ねながら、日本ワイン全体のレベルアップに向け、さまざまな取り組みを行っています。

ヒストリーヒストリー

140年という時間の中で、
ひたむきに重ねられてきた
探求と挑戦の歴史

1877

『大日本山梨葡萄酒会社』創立

時代をさかのぼること140年以上も昔のお話……1877年(明治10年)、メルシャンの源流ともいえる『大日本山梨葡萄酒会社』が創立されました。ここに、国産ワインの歴史が幕を開けたのです。

1949

『メルシャン』誕生

この年、本格ワイン(※)の戦後第1号ブランド『メルシャン』が誕生しました。造り手たちが目指したのは、「世界に認められる日本のワイン」を造り上げること。これが私たちの新たな挑戦のスタートとなりました。

※甘味料等を混ぜずに造られたワインを本格ワインと定義しています。

1966

『メルシャン1962(白)』国際ワインコンクール 金賞

誕生から17年……『メルシャン1962(白)』が、国際ワインコンクールでわが国初の「金賞」を受賞しました。
それは「日本のワイン」が世界に認められた瞬間であり、明治から脈々と受け継がれてきた、ワイン造りへの情熱が結実した証しでもありました。

1970

『シャトー・メルシャン』誕生

日本のワイン造りの正統なる後継商品として『シャトー・メルシャン』シリーズが誕生。日本のファインワイン造りの歴史が始まりました。

1976

「桔梗ヶ原」でメルローの栽培に着手

数々の実験と研究の結果、「魅力あるファインワインを造るためには、高品質なブドウを育てる風土をつくることから始めなくてはならない」……という結論に辿り着いた『シャトー・メルシャン』は、「桔梗ヶ原」で欧州系のブドウ品種・メルローの栽培に着手。ブドウと向き合うワイン造りの基礎がつくられました。

1984

「城の平」でカベルネ・ソーヴィニヨン栽培

「桔梗ヶ原」でのメルロー栽培に続き、自社農園である「城の平」でカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に着手しました。
「日本でのブドウ栽培は棚でなければできない」という、それまでの常識を打ち破り、フランス式垣根仕立てでの栽培に挑戦。ブドウ栽培の新しい方向性を切り拓きました。

1990

「北信」で垣根仕立て栽培、棚仕立て栽培を開始

この頃になると、『シャトー・メルシャン』シリーズは、世界の名だたるワインコンクールで数々の金賞などを受賞するまでに成長。日本の風土の個性を活かしたワイン造りへの先駆的な挑戦は開花期を迎えました。
1990年代に入り、「北信」でシャルドネの垣根仕立て栽培を開始。同時に棚仕立て栽培でも短梢剪定で栽植密度を高めたり、収量制限をするなど、『シャトー・メルシャン』の風土づくりへの情熱は大きく広がっていきました。風土づくりとともに、醸造面でも新たなチャレンジを始めました。

1998

新たな醸造アドバイザーを迎える

ボルドーの1級シャトーである『シャトー・マルゴー』の総支配人兼最高醸造責任者のポール・ポンタリエ氏が醸造アドバイザーに就任。定期的な技術ミーティングを重ねることで、『シャトー・メルシャン』の目指す「フィネス&エレガンス」のワイン造りにご尽力いただいています。

2003

ボルドー大学との共同研究を開始

甲州ブドウに隠された品種特有香を発見。そのポテンシャルを引き出すため、翌2004年よりボルドー大学デュブルデュー研究室との共同研究をスタートさせました。

自社栽培畑「椀子(マリコ)ヴィンヤード」植栽

自社栽培畑「椀子(マリコ)ヴィンヤード」を植栽。自社の畑だからこそできる思い切った試みを重ね、最高品質実現へのチャレンジがスタートしました。

2005

『シャトー・メルシャン 甲州きいろ香2004』発売

2003年からスタートしたボルドー大学デュブルデュー研究室との共同研究プロジェクト。その成果として『シャトー・メルシャン 甲州きいろ香』が完成。「甲州ワイン」というジャンルにおいて全く新しいスタイルを生み出しました。

2010

ワイナリーリニューアル

勝沼に、醸造所・ビジターセンター・資料館・ミュージアム・ヴィンヤードなどを有する新しいワイナリーをオープン。多くの人が訪れ、ワインの魅力や文化に触れる時間をお楽しみいただいています。

2017

これからも、ブドウとともに。日本ワインづくり 140年

日本のワインづくり140年

シャトー・メルシャンのルーツ、日本初の民間ワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」が誕生した1877年(明治10年)から140年を迎え、「日本ワイン140年企画」をスタート。

長野県塩尻市片丘地区に新ヴィンヤードスタート

片丘地区に、約9haの圃場を開き、自社管理によるブドウ栽培を本格的にスタート。土地の風土、"テロワール"を活かしたワインづくりに挑み続けるシャトー・メルシャンの新ヴィンヤードの初収穫は2020年を予定しています。

日本ワインづくり140年の系譜

日本ワインづくり140年の系譜

ワインメーカーワインメーカー

シャトー・メルシャンの
造り手たち

産地と品種の
個性を生かしたワイン造りを

シャトー・メルシャン
ゼネラル・マネージャー

松尾 弘則

1986年入社後、メルシャンのワイン造りの現場であるメルシャン藤沢工場を皮切りに、中央研究所、酒類技術センターで経験を積む。1994年からアメリカのマーカム・ヴィンヤーズ社に駐在し、帰国後はシャトー・メルシャン製造課、品質管理部長を歴任し一貫してワイン造りに関わってきた。
2014年4月からシャトー・メルシャン全体を統括するゼネラル・マネージャーに就任。デイリーワイン、輸入ワイン、ファインワインでの多様な業務経験、知見をいかし、シャトー・メルシャンのワイン造りに想いを注ぐ。

シャトー・メルシャン
チーフ・ワインメーカー

安蔵 光弘

1995年入社後、シャトー・メルシャンに配属。2001年から4年間、フランス・ボルドーのシャトー・レイソンに駐在。同時にボルドー大学醸造学部に在籍。帰国後、本社品質管理部長を経て2015年シャトー・メルシャンチーフ・ワインメーカーに就任。ボルドーでの知見と、海外ワイナリーと品質改善に取り組んだ経験をいかし、日本ワインの未来とシャトー・メルシャンの発展に注力する。

シャトー・メルシャン
ヴィンヤード・マネージャー

弦間 浩一

シャトー・メルシャンで造るワインの基本となるブドウの栽培を管理するヴィンヤード・マネージャー。日本各地の栽培農家に栽培指導を行う、シャトー・メルシャンのブドウ栽培の要。「良いワインを造るために、品質の高いブドウを作っていくことが栽培家の務め」と、日々尽力している。情熱を持って指導する姿に農家からの信頼も厚い。

シャトー・メルシャン
ヴィンヤード・マネージャー

弦間 浩一

シャトー・メルシャンで造るワインの基本となるブドウの栽培を管理するヴィンヤード・マネージャー。日本各地の栽培農家に栽培指導を行う、シャトー・メルシャンのブドウ栽培の要。「良いワインを造るために、品質の高いブドウを作っていくことが栽培家の務め」と、日々尽力している。情熱を持って指導する姿に農家からの信頼も厚い。

シャトー・メルシャン
ヴィンヤード・マネージャー
兼ワインメーカー

勝野 泰朗

2000年に入社、シャトー・メルシャン配属後、栽培と醸造の両方の経験を持つ貴重な存在。ボルドーおよびブルゴーニュでの研修を経て、2013年、ボルドー大学でのDNO(フランス国家認定ワイン醸造士・エノログ)の資格を得て帰国。ブドウおよびワインに対する鋭い観察眼とその対応能力は、チームの高い評価と信頼を得ている。

シャトー・メルシャン
ヴィンヤード・マネージャー
兼ワインメーカー

勝野 泰朗

2000年に入社、シャトー・メルシャン配属後、栽培と醸造の両方の経験を持つ貴重な存在。ボルドーおよびブルゴーニュでの研修を経て、2013年、ボルドー大学でのDNO(フランス国家認定ワイン醸造士・エノログ)の資格を得て帰国。ブドウおよびワインに対する鋭い観察眼とその対応能力は、チームの高い評価と信頼を得ている。

シャトー・メルシャン
クオリティー・コントロール・
マネージャー

黒田 真司

1992年入社後、ワイン酵母の育種の研究を皮切りにワインの世界へと足を踏み入れ、発酵によるワインの造りを学ぶ。そこでワインの多種多様な味わい深さと魅力に惹かれ、以後品質の管理・追及に10年。2013年の春よりシャトー・メルシャンのクオリティー・コントロール・マネージャーに就任。これまでの経験により、シャトー・メルシャンの更なる品質向上が期待される。

シャトー・メルシャン
ワインメーカー

田村 隆幸

1999年に入社後、ワインの清澄化や酸化抑制、料理とワインのマリアージュに関する研究および商品開発に12年間従事。研究者という枠に縛られることなく、2005年より海外のワイナリー(アルゼンチン、チリ)での醸造を経験。2011年から2年間、経営戦略部で会社を俯瞰する業務を担当。2013年からの4年間、生産部で、原料ブドウ調達業務を担当し、全国各地の契約農家の個別訪問を通して協力関係を構築。また、自社管理畑の拡大に向けた候補地の探索および農地賃借交渉を通じて、日本の農業の課題を目の当たりにする。甲州市、塩尻市、上田市の地域の農業の課題解決に向け、行政・地域と協力して取り組んできた。 2017年4月にシャトー・メルシャン製造課長に着任。日本ワイン、シャトー・メルシャンの発展を通して、日本の農業の課題の解決に向き合っていく。

MAKERS インタビュー

MAKERS インタビュー

海外での評価海外での評価

世界で評価される日本ワイン
 シャトー・メルシャン

ニューヨーク・ワイン・エクスペリエンス

ニューヨーク・ワイン・エクスペリエンス

NEW YORK WINE EXPERIENCE

グランド・テイスティングに
選抜招待

ニューヨークで開催されるワインのビッグイベント『ニューヨーク・ワイン・エクスペリエンス』(世界最大のワイン誌『ワイン・スペクテイター』主催)のハイライトともいえるイベント“Critics’ Choice”は、世界の著名ワイナリー約250をグランド・ティスティングに招待して行われます。シャトー・メルシャンはこの名誉あるイベントに日本で唯一招待されているワイナリーで、1991年の初招待以降、実に14回も招待を受けています。

“Critics’ Choice”Awardを
受賞!

シャトー・メルシャンは、この『ニューヨーク・ワイン・エクスペリエンス』で、“Critics’ Choice”Awardを受賞。また2015年のグランド・ティスティングには、『ワイン・スペクテイター』誌で日本ワインの中で最高点となる90点を獲得した『シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード オムニス2009 』を出品し、日本ワインのさらなる価値向上と国内外での認知拡大を図りました。

アジア・ワイン・レヴュー

ASIAN WINE REVIEW

オーストラリアのワインメーカーであるEddie McDougall氏が主催するアジアワインに特化した品質評価サイト「Asian Wine Review 2017」にて、「シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード シラー 2013」、「シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ソーヴィニヨン・ブラン 2015」、「シャトー・メルシャン 北信シャルドネ RGC 千曲川左岸収穫 2015」 が金賞を受賞。日本のワイナリーとしては最多の3アイテムが金賞受賞となりました。

昨年「Asian Wine Review創刊号2016」でも、「シャトー・メルシャン 城の平カベルネ・ソーヴィニヨン 2009」、「シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード シラー 2012」、「シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー シグナチャー 2011」、「シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2014」が金賞を受賞しており、メダル獲得数も7アイテムと最多であることから、アジアのワイナリーの頂点となる「ワイナリー・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞するという快挙を達成しています。

G7伊勢志摩サミット

2016年の5月に開催された『G7伊勢志摩サミット』のワーキング・ディナーにて「シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード オムニス 2012」、ワーキング・ランチにて「シャトー・メルシャン 北信シャルドネ 2014」が提供されました。また、期間中、「シャトー・メルシャン アンサンブル ももいろ 2013」もフリードリンクとして提供されました。

マスター・オブ・ワイン
大橋健一氏
ブランドコンサルタントに起用

メルシャン株式会社は、マスター・オブ・ワイン(MW)※の大橋 健一氏を、ブランドコンサルタントとして迎えました。マスター・オブ・ワインはワイン業界最難関と言われる資格で、1953年のスタート以来、日本人合格者はたった2人のみ。その中で日本在住は大橋健一氏唯1人となっています。大橋氏にはその知見を存分に生かしたアドバイス、ご指導をいただき、日本ワインのさらなる価値向上をめざします。

日本ワインを今まで牽引してきたメルシャンが、今後も日本のワイン業界のプラットホーム、世界マーケットにおける日本の、そして甲州ワインのプラットホームに立てるお手伝いができることを光栄に思っております。」

大橋健一

※マスター・オブ・ワインは英国に拠点を置くマスター・オブ・ワイン協会が認定する、ワイン業界においてもっとも名声の高いとされる資格。既に60年以上の歴史を誇り、その長い歴史を通して現在世界中にたった355名(2017年現在)のマスター・オブ・ワインが存在するのみ。ワイン生産者、ワイン流通関係者、ソムリエ、ワイン・ジャーナリスト、ワイン・ライター等、多種多様な職種から構成され、マスター・オブ・ワインになることは世界中における最高のワイン・コミュニティーの中に帰属することを意味する。