お酒に関する情報が含まれるページを正常にご利用いただくには、
WebブラウザのJavaScriptを有効にする必要があります。

To successfully use a page that contains information about alcohol,
Web browser JavaScript must be enabled.

商品ラインアップ

  • アイコンシリーズ
  • テロワールシリーズ
  • クオリティシリーズ

テロワールシリーズ

シャトー・メルシャン
 笛吹甲州グリ・ド・グリ Château Mercian Fuefuki Koshu Gris de Gris

2022

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(辛口)
MARIAGE
春巻きやエビチリなどの中華、イベリコハム、新鮮なイチゴ、アップルパイなどと合わせたい1本です。
概要
リンゴのコンポートのような甘美な香りとふくよかな味わいのワインです。山梨県笛吹地区で収穫した日本固有のブドウ『甲州』の淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の果皮が持つエッセンスを、ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。
テイスティングコメント
コメンテーター:チーフ・ワインメーカー 田村 隆幸

優しいピンクオレンジの色合い。紅茶やアップルパイといった温かみを感じさせるな香りや、カリンを思わせる香りなど、さまざまな香りがとらえられます。口に含むと心地よい酸、紅茶のようなほのかな渋味、ヨーグルトやモモのコンポートの香りも感じられるワインです。(2023年6月)
ヴィンテージ情報
過去数年の暖冬傾向から一転、2022年は寒い冬となり、久しぶりに冬らしく積雪も数回見られました。
春は暖かく推移し、降雨量も適度にあったため、初期成育は順調に進みました。4月は気温の上昇もあり、萌芽は例年より早かったものの、5月の気温はやや低く、展葉は例年より1週間ほど遅くなりました。
梅雨入り6月6日、明けは7月16日の35日間で、この期間の降雨量は昨年比50%となり、開花期間は好天に恵まれました。梅雨が早く終了した結果、夏は、非常に高い気温で推移しました。夏に連続した降雨がなかったため、病害の発生も少なく、適熟での収穫ができた年でした。
基本情報
【産地】
山梨県笛吹市笛吹地区
【使用品種】
甲州100%
【栽培方法】
棚式栽培
【収穫】
9月中旬~9月下旬収穫
【発酵】
木樽にて26~30度で約5日間発酵、
ステンレスタンクにて18~20度で約14日間発酵
【育成】
オーク樽およびステンレスタンクにて約7カ月間育成
【生産本数】
約21,000本

2021

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(辛口)
MARIAGE
酢豚や春巻きなどの中華、山菜の天ぷら、イベリコハム、新鮮なイチゴなどと合わせたい1本です。
概要
リンゴのコンポートのような甘美な香りとふくよかな味わいのワインです。山梨県笛吹市笛吹地区で収穫した日本固有のブドウ『甲州』の淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の果皮が持つエッセンスを、ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。
テイスティングコメント
コメンテーター:チーフ・ワインメーカー 田村 隆幸

優しいオレンジの色合い。アップルパイや紅茶といった温かみを感じさせる香りや、かりんや甘露飴を思わせる濃厚な香りなど、さまざまな香りが捉えられます。
口に含むと心地よい酸味、紅茶のようなほのかな渋味、ヨーグルトや桃のコンポートの香りも感じられます。(2022年4月)
ヴィンテージ情報
暖かい冬の影響で、開花は昨年に比べ早かったです。梅雨は長く、期間中には絶え間ない降雨と日照不足が続き、生育は緩やかに推移しました。梅雨明け以降は好天に恵まれたため、生育の遅れを取り戻しました。8月上旬までは順調に生育していましたが、8月中旬に1週間以上も雨が降り続き、日照不足となり再び生育が緩やかとなりました。9月は天候が回復し、糖酸のバランスの良いブドウが収穫できました。
基本情報
【産地】
山梨県笛吹市笛吹地区
【使用品種】
甲州100%
【栽培方法】
棚式栽培
【収穫】
9月中旬~9月下旬収穫
【発酵】
木樽にて26~30度で約7日間発酵、
ステンレスタンクにて18~20度で約14日間発酵
【育成】
オーク樽およびステンレスタンクにて約5カ月間育成
【生産本数】
約19,000本

2020

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(辛口)
MARIAGE
醤油と砂糖やみりんを合わせた甘辛だれを用いたお料理(焼き鳥のたれ味、うなぎなど)。山菜などの苦みのある料理(山菜の天ぷら、山菜の炊き込みご飯、蕗味噌)
概要
リンゴのコンポートのような甘美な香りとふくよかな味わいのワインです。山梨県笛吹市笛吹地区で収穫した日本固有のブドウ『甲州』の淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の果皮が持つエッセンスを、ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。
テイスティングコメント
コメンテーター:チーフ・ワインメーカー 安蔵 光弘

ほのかにオレンジの色調を帯びた色合い。アプリコットやリンゴのコンポート、カリンなどの果実、ダージリンティー、ローズのような香りを連想させます。ほのかにヴァニラやヨーグルトの香りが感じられ、複雑味につながっています。心地よい酸と、醸し発酵に由来する甲州ブドウの果皮や種子からの複雑な味わいやタンニンの厚みが、味わいに奥行きを与えています。(2021年2月)
ヴィンテージ情報
暖冬の影響で、開花は昨年に比べ4日~5日ほど早まりました。
梅雨は長く、期間中には絶え間ない降雨と日照不足が続き、生育は緩やかに推移しましたが、梅雨明け以降は好天に恵まれ、ヴェレゾン開始も昨年より4日ほど早まりました。
9月以降も降雨が少なく、好天に恵まれたため、糖酸バランスの良いブドウが収穫できました。
基本情報
【産地】
山梨県笛吹市笛吹地区
【使用品種】
甲州100%
【栽培方法】
棚式栽培
【収穫】
9月下旬~10月上旬収穫
【発酵】
ステンレスタンク、木桶、およびオーク樽にて24~28度で約10~30日間発酵
【育成】
ステンレスタンクおよびオーク樽にて約4カ月間育成
【生産本数】
約12,400本

2019

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(辛口)
MARIAGE
みりん、砂糖、醤油などの甘めの調味料を用いた料理、特に苦味を有する山菜を用いた料理(天ぷら・炊き込みご飯など)との相性は抜群です。
概要
リンゴのコンポートのような甘美な香りとふくよかな味わいのワインです。山梨県笛吹市笛吹地区で収穫した日本固有のブドウ『甲州』の淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の果皮が持つエッセンスを、ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。
テイスティングコメント
コメンテーター:チーフ・ワインメーカー 安蔵 光弘

色合いはほのかに赤みを帯びたオレンジ。リンゴのコンポートやカリン、アプリコットなどの果実、ダージリン、オールドローズのような心地よく、優しい甘い香りと、ほのかなヴァニラなど樽由来の香りが全体を包み込みます。醸し、スキンコンタクト(赤ワインのような果皮や種を用いた醸造方法)などに由来する甲州ブドウの果皮や種からの複雑な味わいとともに、タンニンの厚みも感じ取れ、口中での立体感を構築しています。(2020年1月)
ヴィンテージ情報
暖冬ではあったものの春先の寒の戻りと乾燥が生育を遅らせ、開花は昨年に比べ7日~10日遅れました。梅雨は長く、期間中には絶え間ない降雨と低温が続き、生育は緩やかに推移し、ヴェレゾン開始は昨年より10日、平年より1週間ほど遅くなりました。本年は雨や雹が多い年でしたが、ヴェレゾン以降は好天に恵まれ成熟が順調に進み、甲州は平年並みの時期での収穫となりました。
基本情報
【産地】
山梨県笛吹市笛吹地区
【使用品種】
甲州100%
【栽培方法】
棚式栽培
【収穫】
10月上旬収穫
【発酵】
ステンレスタンクおよびオーク樽にて25~28度で約10~30日間
オーク樽にて20~22度で約10日間発酵
【育成】
オーク樽およびステンレスタンクにて約4カ月間育成
【生産本数】
約6,500本

2018

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(辛口)
MARIAGE
みりん、砂糖、醤油などの甘めの調味料を用いた料理、特に苦味を有する山菜を用いた料理(天ぷら・炊き込みご飯など)との相性は抜群です。
概要
リンゴのコンポートのような甘美な香りとふくよかな味わいのワインです。山梨県で古くから栽培されている日本固有のブドウ『甲州』の淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮が持つエッセンスを、ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。あまり冷やさずにお召し上がりください。
テイスティングコメント
コメンテーター:チーフ・ワインメーカー 安蔵 光弘

色合いは赤みを帯びたオレンジ。カリンやアプリコット、リンゴのコンポートやダージリン、オールドローズのような甘い香りのほか、ほのかにオーク樽に由来するヴァニラの香りが感じられます。醸し、スキンコンタクト(赤ワインのような果皮や種を用いた醸造方法)などに由来する甲州ブドウの果皮や種からの複雑な味わいとともに、心地よいタンニンの厚みも感じ取れ、口中での立体感を構築しているワインです。(2019年5月)
ヴィンテージ情報
春先から気温が高めに推移し、生育は早く開花から落花までの期間は短かったため結実は良好でした。8月までは降雨が少なく、肥大が抑制されて小ぶりの果実となりました。9月は台風や前線の影響で曇りや雨の日が多かったため、甲州の生育は緩やかになり、酸の低下を待ってから平年並みの時期での収穫となりました。
基本情報
【産地】
山梨県笛吹地区
【使用品種】
甲州
【栽培方法】
棚式栽培
【収穫】
9月下旬~10月上旬収穫
【発酵】
ステンレスタンクにて24~26度で約21日間、
オーク樽にて20~22度で約14日間発酵
【育成】
ステンレスタンクおよびオーク樽にて約6カ月間育成
【生産本数】
約6,000本

2017

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(辛口)
MARIAGE
みりん、砂糖、醤油などの甘めの調味料を用いた料理、特に苦味を有する山菜を用いた料理(天ぷら・炊き込みご飯など)との相性は抜群です。
概要
リンゴのコンポートのような甘美な香りとふくよかな味わいのワインです。山梨県で古くから栽培されている日本固有のブドウ『甲州』の淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮が持つエッセンスを、ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。あまり冷やさずにお召し上がりください。
テイスティングコメント
コメンテーター:チーフ・ワインメーカー 安蔵 光弘

色合いはほのかに赤みを帯びたオレンジ。アプリコットやカリン、リンゴのコンポートやダージリン、オールドローズのような心地よく、優しい甘い香りとほのかなヴァニラなど樽由来の香りが全体を包み込みます。醸し、スキンコンタクト(赤ワインのような果皮や種を用いた醸造方法)などに由来する甲州ブドウの果皮や種からの複雑な味わいとともにタンニンの厚みも感じ取れ、口中での立体感を構築しています。(2018年3月)
ヴィンテージ情報
冬期の積雪はほとんどなかったものの、4月中旬まで低温で推移したため、萌芽はやや遅く、開花は昨年より1週間程度遅れました。7月まで少雨で日中は高温、朝晩は冷涼となり、昼夜の寒暖差が大きく、病気の発生はなく順調に生育しました。梅雨明け後の8月から降雨が続きましたが、9月には好天に恵まれ、近年の果汁分析結果と比べて、甲州は糖度、酸度共に高い良質のブドウが収穫できました。
基本情報
【産地】
山梨県笛吹地区
【使用品種】
甲州
【栽培方法】
棚式栽培
【収穫】
9月下旬~10月上旬収穫
【発酵】
ステンレスタンクにて24~26度で約28日間、
オーク樽にて20~22度で約14日間発酵
【育成】
オーク樽およびステンレスタンクにて約8カ月間育成
【生産本数】
約6,000本

甲州グリ・ド・グリChâteau Mercian Koshu Gris de Gris

2016

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(旨みのある辛口)
MARIAGE
みりん、砂糖、醤油などの甘めの調味を用いた料理との相性も良い。特に、タンニンの量および種類も他の白ワインと比較してユニークなことから苦味を有する山菜を用いた料理(天婦羅・炊き込みご飯など)との相性は抜群。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:ワインメーカー 小林 弘憲

色合いはやや褐色を帯びた濃い黄色(鮮やかなオレンジ色)。アプリコット、フルーツを煮詰めたような甘さを連想させるアロマとダージリン、オールドローズのような心地よくやさしい香りが全体を包み込みます。
醸し、スキンコンタクト(赤ワインのような果皮や種を用いた醸造方法)などに由来する果皮や種からの複雑な味わいとともにタンニンの収れん味も感じ取れ、口中での立体感を構築しています。
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

暖かい冬で、4月の気温は観測史上3番目に高く、その後も天候に恵まれ甲州の開花は過去10年で最も早かった昨年と同日でした。梅雨入り後は晴れて猛烈な暑さとなりましたが、お盆すぎから昼夜の温度差が大きくなりました。9月は上旬までは晴れの日が続き、10月に入ってからも天候に留意しながら適熟を待って収穫しました。よく熟し、タンニン分の豊富なブドウが収穫できたことで、甲州グリ・ド・グリの骨格がしっかりしました。
基本情報
【産地】
山梨県国中地域主体
【使用品種】
甲州100%
【容量】
750ml
【栽培方法】
棚式
【収穫】
10月上旬
【発酵】
ステンレスタンクおよびオーク樽 約20日間
【育成】
ステンレスタンクおよびオーク樽 約4カ月間
【生産本数】
約10,000本

2015

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(旨みのある辛口)
MARIAGE
みりん、砂糖、醤油などの甘めの調味を用いた料理との相性も良い。特に、タンニンの量および種類も他の白ワインと比較してユニークなことから、苦味を有する山菜を用いた料理(天婦羅・炊き込みご飯など)との相性は抜群です。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:ワインメーカー 小林 弘憲

やや褐色を帯びた濃い黄色(鮮やかなオレンジ色)。アプリコット、焼きリンゴのシロップ煮のような甘さを連想させるアロマとダージリン、オールドローズのような心地よく、やさしい香りが全体を包み込みます。醸し、スキンコンタクト、サーモマセレーション(赤ワインのような果皮や種を用いた醸造方法)などにより抽出された果皮や種のタンニンに由来する若干の収れん性と複雑味とがバランスよく口中に広がります。
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

<山梨県>
前年のような大雪はなく、ほぼ平年並みの寒さの冬となりました。4月下旬~5月上旬にかけて天候が安定し気温も上がり、開花は例年より5日ほど早まり、その後も生育ステージは例年より10日前後早い状態で進みました。6月下旬から7月上旬まで梅雨らしい雨が続いた後、8月上旬は高温となり猛暑日が続きましたが、下旬からは気温が下がりました。収穫は例年より1週間前後早いものとなり、着果数が多く例年に比べて豊作となりました。
基本情報
【産地】
山梨県国中地域主体
【使用品種】
甲州100%
【容量】
750ml
【栽培方法】
棚式
【収穫】
10月上旬
【発酵】
ステンレスタンク発酵およびオーク樽発酵 約20日間
【育成】
オーク樽及びステンレスタンク育成 約4カ月
【生産本数】
約15,000本

2014

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(うまみのある辛口)
MARIAGE
みりん、砂糖、醤油などの甘めの調味を用いた料理と合わせて味わいたいワイン。タンニンの量および種類も他の白ワインと比較してユニークなことから、山菜を用いた料理(天ぷら、炊き込みご飯など)と相性は抜群です。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:ワインメーカー 小林 弘憲

やや褐色を帯びた濃い黄色(鮮やかなオレンジ色)。アプリコット、煮詰めたフルーツソースのような甘さを連想させるアロマと、ダージリンやオールドローズのような心地よくやさしい香りが全体を包み込む。醸し、スキンコンタクト(赤ワインのような果皮や種を用いた醸造方法)などに由来する果皮や種からの複雑な味わいとともにタンニンに由来する若干の収れん性があるも、ふくよかさとなめらかさとを同時に捉えるため、それらが口中の複雑な立体感を構築している。
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

昨年に続いて寒い冬となった。2月は上中旬に2週続きの降雪となり、中旬の積雪量は1mを超え観測史上最多の積雪を記録したが、幸いなことにワイン用ブドウへの被害は少ないものだった。彼岸すぎからは日中はポカポカ陽気となる日となり、4月も温暖陽気となった。しかし冬から初春までの厳しい寒さの影響で、萌芽は平年に比べ5~7日遅れたが、5月からは真夏並みの暑さが続いた。6月5日に梅雨入りし、ブドウの新梢は短期間のうちに生長した。梅雨明けは7月22日で、その後は真夏日以上の猛烈な暑さが続いており、ヴェレゾン(色づき)は昨年に比べて2日早く確認され、近年にない生育の早さとなったが、8月の日照時間は10年間で最も短かったためヴェレゾン(色づき)は長期にわたり、糖度は昨年同時期に比べて2度低い状態であった。9月になっても曇りの日が多く、朝晩の冷え込みとともに、ブドウの着色は進み、糖度の上昇は緩やかで、酸度が高かったため、昨年と比較して1週間遅らせて収穫した。
基本情報
【産地】
山梨県国中地域主体
【使用品種】
甲州100%
【容量】
750ml
【栽培方法】
棚式
【収穫】
9月~10月
【発酵】
ステンレスタンク発酵およびオーク樽発酵 約20日間
【育成】
オーク樽育成 約4カ月
【生産本数】
5,000本

2013

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(うまみのある辛口)
MARIAGE
みりん、砂糖、醤油などの甘めの調味を用いた料理と合わせて味わいたいワイン。タンニンの量および種類も他の白ワインと比較してユニークなことから、山菜を用いた料理(天ぷら、炊き込みご飯など)と相性は抜群です。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:ワインメーカー 小林 弘憲

色調はやや褐色を帯びた濃い黄色(鮮やかなオレンジ色)。アプリコット、煮詰めたフルーツソースのような甘さを連想させるアロマとダージリン、オールドローズのような心地よく、優しい香りが全体を包み込みます。
醸し、スキンコンタクト(赤ワインのような果皮や種を用いた醸造方法)などに由来する果皮や種からの複雑な味わい。タンニンの収れん味も感じ取れ、口中での立体感を構築しています。
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

2月までは平成に入って最も寒い冬となりました。3月は暖かい陽気が続き、サクラの満開は平年より8日早い観測開始以来2番目。ところが、4月から5月のゴールデンウィークまでは列島上空を流れる偏西風が南に蛇行し、寒気が南下したため、日中に気温が高い日が続かない傾向に。朝晩の冷え込みは厳しく、生育にはブレーキがかかりました。5月中旬からは連日暑い日が続き、真夏日は2000年以来となる4日連続を記録。5月の降雨は観測史上最小で、梅雨入りは平年より10日早い5月29日。梅雨入り後5日間の雨量は、過去20年で2番目の少なさでシーズン序盤は「空梅雨」でした。ブドウは短期間のうちに生育し、開花は昨年より5日早く、梅雨明けは平年より15日早い7月6日。7月8日から最高気温が5日連続で38度以上(観測史上初)となりました。7月下旬から8月上旬は平年並みの暑さでしたが、7日からは再び猛暑に。9月上旬までは厳しい残暑となりました。台風から変わった温帯低気圧により、それまで降雨のなかった地域に「恵みの雨」をもたらしました。これを境に、太平洋高気圧の勢力が急速に弱まり、日中も35度を越えることはなくなりました。
基本情報
【産地】
山梨県国中地域主体
【使用品種】
甲州100%
【容量】
750ml
【栽培方法】
棚式
【収穫】
9月~10月
【発酵】
ステンレスタンク発酵およびオーク樽発酵 約20日間
【育成】
オーク樽育成 約4カ月
【生産本数】
3,000本

2012

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(うまみのある辛口)
MARIAGE
みりん、砂糖、醤油などの甘めの調味を用いた料理と合わせて味わいたいワイン。タンニンの量および種類も他の白ワインと比較してユニークなことから、山菜を用いた料理(天ぷら、炊き込みご飯など)と相性は抜群です。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:ワインメーカー 小林 弘憲

やや褐色を帯びた濃い黄色(鮮やかなオレンジ色)。アプリコット、煮詰めたフルーツソースのような心地よい甘さを感じさせるアロマと、ダージリンのような穏やかな香りが全体を包み込みます。醸し、スキンコンタクト(果皮を用いた醸造方法)などに由来する果皮や種のタンニンによって、若干の収れん性がある味わい。ふくよかさとなめらかさとを同時に持っているため、それらが口中の複雑な立体感を構築しています。
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

冬型の気圧配置が続き、寒さ厳しく春の訪れは遅い年でした。4月までは低温で推移したため、ブドウの萌芽は大幅に遅れました。ゴールデンウィーク以降は穏やかな天気が続き、ブドウの生育遅れは挽回され、開花は平年並みとなりました。梅雨入り後、連日の降雨や猛烈な暑さはなく、開花期は天候に恵まれたため結実は良好。梅雨明け後は、猛烈な暑さが例年にないほど続き、少雨乾燥状態となりました。結実期以降は、ブドウ生育期間を通じ晴天が続き病果も少なく、温度の日較差による着色が促進され、質の良いブドウの収穫ができました。
基本情報
【産地】
山梨県甲府市および山梨市主体
【使用品種】
甲州100%
【容量】
750ml
【栽培】
棚式
【収穫】
9月〜10月
【発酵】
ステンレスタンク発酵およびオーク樽発酵 約20日間
【育成】
ステンレスタンク育成およびオーク樽育成 約5カ月
【生産本数】
2,000本

2011

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(うまみのある辛口)
MARIAGE
みりん、砂糖、醤油などの甘めの調味を用いた料理と合わせて味わいたいワイン。タンニンの量および種類も他の白ワインと比較してユニークなことから、山菜を用いた料理(天ぷら、炊き込みご飯など)と相性は抜群です。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:ワインメーカー 小林 弘憲

色調はやや褐色を帯びた濃い黄色(鮮やかなオレンジ色)。紅茶、アプリコット、煮詰めたフルーツソースのようなほのかな甘み感じさせる穏やかで心地よい香り。味わいには、果皮や種からのタンニンに由来する若干の収れん性がありますが、厚み・ふくよかさ・なめらかさを同時に持っているため、それらが口中の複雑な立体感を構築しています。
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

1~2月は冬型の気圧配置となる日や冷涼な高気圧に覆われ、晴れの日が多い傾向に。平均気温は寒気の影響で3〜4月は低く推移。そのため、ブドウの萌芽は大幅に遅れました。5月の気温は平年並みに回復。下旬には前線や低気圧、台風の影響により、曇りや雨の日が多くなり、平年より12日早い5月27日に梅雨入りしました。そのような気象条件の下、ブドウの開花は、平年より7日、昨年より3日遅れに。6月中旬まで、梅雨前線の影響を受け、曇りや雨の日が多くなりましたが、昨年のような連日の降雨はありませんでした。畑が乾く間があったため、病気の発生は軽減。6月下旬から7月中旬までは太平洋高気圧に覆われ、晴れて暑い日が続き、生育の遅れを挽回しました。台風6号が接近した7月19日を境に、暑さは失速し、朝晩の冷え込みと日中の涼しさは秋を感じさせるような陽気に。季節が1カ月前倒しとなり、このまま夏は戻って来ないのかと思われた8月上旬、猛烈な暑さが戻りました。この暑さが続いたのは19日まで。その後は、秋雨前線の影響による雨を境に、涼しい日が続き、夏と秋が交互に訪れたような特異な年となり、ブドウの色づきはじめは昨年と同じ時期まで回復しました。
基本情報
【産地】
山梨県甲府市および山梨市主体
【使用品種】
甲州100%
【容量】
750ml
【栽培】
棚式
【収穫】
9月上旬~9月中旬
【発酵】
ステンレスタンク発酵およびオーク樽発酵 約20日間
【育成】
ステンレスタンク育成およびオーク樽育成 約5カ月
【生産本数】
5,052本

2010

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(うまみのある辛口)
MARIAGE
みりん、砂糖、醤油などの甘めの調味を用いた料理と合わせて味わいたいワイン。タンニンの量および種類も他の白ワインと比較してユニークなことから、山菜を用いた料理(天ぷら、炊き込みご飯など)と相性は抜群です。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:ワインメーカー 生駒 元

色調はやや褐色を帯びた濃い黄色(鮮やかなオレンジ色)。紅茶、アプリコット、煮詰めたフルーツソースのようなやや甘さを感じさせる穏やかで心地よい香り。味わいには、果皮のタンニンに由来する若干の収れん性が感じられます。厚みとふくよかさとなめらかさとを同時に持っているため、それらが口中の複雑な立体感を構築しています。
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

冬から春先は暖かい日が多く、サクラの開花は昨年より3日早まりました。サクラ開花期の4月には肌寒いほどの低温となり例年にない「花持ち」の長さとなりました。モモの満開期には上空の寒気に加え低気圧の通過で41年ぶりの積雪を記録。過去に記憶がないほどの低温で推移する中、ブドウの萌芽は1週間以上遅れてしまいました。25年ぶりに降雨のないゴールデンウイークとなりましたが、例年のようなポカポカ陽気ではなく、「低温注意報」が発令されるほどの冷涼な日は5月中旬まで続きました。ブドウの開花は近年最も遅くなりましたが、梅雨入りが遅れたため天候に恵まれ結実は良好。果房が乾く間がないほどの本格的な梅雨となりましたが、梅雨明け後は猛暑が秋分の日前まで続きました。
基本情報
【産地】
山梨県甲府市
【使用品種】
甲州
【容量】
750ml
【アルコール度数】
12.5%
【収穫】
9月下旬~10月中旬
【醸造】
ステンレスタンク
【育成】
ステンレスタンク4カ月
【生産本数】
4,677本

2009

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(うまみのある辛口)
MARIAGE
サーモンのソテー、カキフライ、根菜の天ぷら、黒豚の角煮、マグロとトマトのソテーなど、しっかりした味わいの料理と合わせたいワインです。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:名越 康子(なごし やすこ)

色調は明るいオレンジピンク。香りは閉じていますが、スモモや野生のベリー系果実、柑橘類の皮の香りが少しずつ奥底から顔を出します。味わいはとてもまろやかなアタック。全体にまだ若くてかたい印象ながら、厚みがあり、収れん性も感じられます。色も合わせて「ロゼワイン」という印象です。(2010年4月)
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

冬の平均気温は平年に比べ約2度高く、3月に入ってからも高い気温で推移しました。サクラの開花は昨年より4日早く、1990年と並び観測史上3番目の早さに。6月中旬までは晴れの日が多く、気温も高めであったため、ブドウの萌芽や開花は平年に比べて5~7日早く順調に生育しました。2004年を彷彿とさせるヴィンテージを期待した矢先の6月下旬から曇天日が続き、例年になく早い梅雨明け宣言がされました。しかし、夏空は3日間のみとなり、その後太陽は雲隠れ。戻り梅雨の様相となりました。例年は蒸し暑さが続く時期にも、湿度・夜温とも低く推移。そのため、ブドウの病気発生は少なく抑えられました。台風が去った8月中旬から好天が続いたものの、最高気温は30度前後でしのぎやすく、早朝は冷涼で寝苦しい日がありませんでした。夏にこれだけ「日較差」がある年は珍しく、甲州、マスカット・ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニヨンとも着色が促進され、見た目は早期に収穫ができるような色づきに。しかし、成熟初期の日照不足が影響して酸が高かったため、適正酸度まで収穫期を遅らせました。
基本情報
【産地】
山梨県
【使用品種】
甲州100%
【容量】
750ml
【アルコール度数】
12%
【収穫】
手摘み/9月下旬
【醸造】
18~23度でステンレスタンクにて発酵
【育成】
ステンレスタンク(一部オーク樽)にて5カ月間育成

2008

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(うまみのある辛口)
MARIAGE
豚肉のカツレツ、スパイシーな角煮、黒オリーブと鶏肉の煮物、ごぼうの天ぷらなど、しっかりした味わいの料理と合わせて味わいたいワインです。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:名越 康子(なごし やすこ)

べっ甲飴を思わせる濃いめの色合い。よく熟した梅、アプリコットなどの殻のある果実、そしてグレープフルーツのような清涼感も感じられる穏やかで心地よい香りが広がります。厚みがあり、なめらかで、酸もとても穏やか。若干の収れん性があり、口中が引き締まりますが、全体にゆったりとした味わいです。(2009年4月)
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

春先は低気圧や前線が通過し、曇りや雨のぐずついた日が多かったため、日照時間は少なく、気温も低めでした。そのため、ブドウの萌芽は若干遅れぎみに。ゴールデンウィーク中は高気圧に覆われて晴天日が続きましたが、その後、強い寒気が南下。気温の変動が大きくなりました。低気圧や前線の影響で、曇りや雨の日が多く、月降水量は平年の倍に(3つの台風が上陸)。晴れた日の気温は高めに推移したため、ブドウの開花は平年より2~3日早まりましたが、開花期は低温で推移したため、結実不良となり果粒は粗着(バラ房)傾向に。梅雨期間中は湿度が高く、例年になく病気が多発。梅雨明け後1週間は降雨なく高温乾燥状態が続きました。しかし、8~9月には午前中は晴れてうだるような暑さ、午後になると雲に覆われ大気の状態が不安定となり、局地的な集中豪雨(ゲリラ雷雨)に見舞われました。猛暑日、真夏日日数は平年を上回ったものの、1日を通して晴れた日が少なく「猛暑、残暑」の印象は薄い夏となりました。栽培家は、収穫数量の減少や品質低下を抑えるため、防除策に追われた1年でした。
基本情報
【産地】
山梨県
【使用品種】
甲州100%
【容量】
750ml
【アルコール度数】
12%
【収穫】
手摘み/9月下旬~10月上旬
【醸造】
18~23度でステンレスタンクにて発酵
【育成】
ステンレスタンク(一部オーク樽)にて5カ月間育成
【生産本数】
5,700本

2007

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(うまみのある辛口)
MARIAGE
おすすめは、魚のフォンを使用したソースを添えた白身魚のソテー、豚肉の広東料理、カラスミのパスタ。ナッツやオリーブをつまみながら味わいたいワインです。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:名越 康子(なごし やすこ)

色調は光沢のある黄金色。甘露飴を思わせる甘い香りに、柑橘類の皮、熟したスモモやドライなアプリコット、ナッツ類など、ふくよかさを思わせる広がり出る香りが広がります。とてもまろやかなアタックで、酸もソフト。なめらかな舌触りで、厚みを感じさせます。若干の収れん性が味わいの引き締め役になっています(2008年3月)
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

ゴールデンウィーク明けより気温も高く、晴天に恵まれたため、遅れぎみであった生育は回復傾向にありました。各品種とも、平年の3日遅れで開花。梅雨入りは、平年より6日遅れの6月14日でした。前半は太平洋高気圧の影響で晴天日が続き、日照時間は長く、降水量は少ない傾向に。結実期まで近年にない程よい状態で生育が進みました。しかし、その後7月は曇天、大雨、低温と栽培家が空を見上げては溜息をつく日々。幸い、果実がまだ若い頃だったので、病気の発生は少なく抑えられました。梅雨明け後の8月以降は、連日の暑さにより生育は順調に回復。残暑も9月中まで長く続きました。早生品種は生育ステージの遅れを若干取り戻せなかったため、平年に比べて5日遅らせて収穫。10月に入り朝晩が冷涼になったため、晩生品種は、日較差が広がり着色良好な質の良いブドウが収穫されました。
基本情報
【産地】
山梨県
【使用品種】
甲州
【容量】
750ml
【アルコール度数】
13.7%
【醸造】
ステンレスタンク、19~21度
【育成】
ステンレスタンク 5カ月
【生産本数】
9,600本

2006

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(うまみのある辛口)
MARIAGE
おすすめは、仔牛のクリームソース、チキンカツレツ、豚しゃぶ胡麻ダレ、海老の天ぷら、うまみたっぷりの貝類。厚みと収れん性が強い分、油脂分やしっかりしたものを合わせたくなるワインです。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:名越 康子(なごし やすこ)

色調は明るい黄金色。ゆったりとした香りで粘性(オイリーさ)も感じるものの、まだ閉じています。柑橘類(金柑やユズ)の皮を甘く煮たものや、べっこう飴、小粒のリキュール・ボンボン・キャンディの箱を開けたときのような甘い香りがふわりと広がる。味わいは、アタックがとてもまろやか。酸が程よくバランスし、果皮に由来する収れん性(渋味)も味わいを引き締めています。通常の白ワインより、高めの温度で味わいたい。まだ香りも味わいも堅いため、もう少し待ってから飲みたいワインです。(2007年3月)
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

甲府のサクラの開花は平年より5日、昨年より7日早い3月24日。近隣の甲州ブドウの萌芽は、平年に比べ4日遅く、昨年比では約1週間遅い傾向を示しました。その後は、梅雨明けまで曇天の日が多く、日照不足に。開花はじめは平年より約1週間遅れましたが、開花期に雨が少なかったため、結実がスムーズに行われ、例年にない豊作と呼ばれる結果過多の年となりました。梅雨明け後は真夏日が続きましたが、生育の遅れを取り戻すことができず、収穫を1週間程度遅らせました。
基本情報
【産地】
山梨県
【使用品種】
甲州
【容量】
750ml
【アルコール度数】
12.9%
【収穫】
9月下旬~10月上旬
【醸造】
ステンレスタンク、18~20度
【育成】
ステンレスタンク 4カ月
【生産本数】
3,202本

2005

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(うまみのある辛口)
MARIAGE
陳皮を使った白身魚(鶏肉)と野菜の料理、豚や仔牛のカツレツなどを合わせて味わいたいワインです。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:名越 康子(なごし やすこ)

色調はピンク色を一滴たらしたような明るめの黄金色。はじめに、小さなリキュール・ボンボンの蓋を開けたような甘い香りがし、続いてオイリーな要素を感じます。少量のハチミツ、柑橘類の皮、ピーチネクター、スモモのようなふっくらとした香り。味わいもアタックがふくよかでフレッシュな酸が心地よく感じられます。厚みを感じるものの、収れん性がボディーを引き締めています。(2006年4月)
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

冬季は寒暖の変動が大きく、平均気温は平年値を下回りました。ブドウ樹にとっては平年に比べやや厳しい冬に。初春も冬型の気圧配置となった日が多く、平均気温は平年値を下回りました。4月入ると、平年に比べ温暖な日が多く、萌芽開始日は平年とほぼ同じに。梅雨明けは平年と比べると2日早く、降水量は当初少なめ。梅雨の後半になって、まとまった雨が降りました。着色期は、平年に比べ数日遅れ。何度か接近した台風の被害もなく、果実は良好な成熟期を過ごしました。適熟で健全な果実を収穫するため、平年に比べ収穫期を遅らせ、収穫時は畑での選果に注力して作業。健全な果実を収穫できました。
基本情報
【産地】
山梨県
【使用品種】
甲州
【容量】
750ml
【アルコール度数】
12.8%
【収穫】
10月
【醸造】
ステンレスタンク、18~20度
【育成】
ステンレスタンク 6カ月
【生産本数】
9,502本

2004

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(うまみのある辛口)
MARIAGE
豚トロの塩焼き、ドライトマトを使ったパスタ、エビとジャガイモのサフラン風味の煮物など、コクのあるお料理と合わせて味わいたいワインです。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:名越 康子(なごし やすこ)

色調は少しピンクがかった黄色。フレッシュな柑橘類、少し堅めの洋ナシ、白桃などのフルーティな香りが感じられます。味わいはふっくらとしたアタックで、甘みさえ感じるほど。酸は控えめで、全体にオイリーな口当たりです。最後に若干の収れん性があり、味わいを引き締めてくれ、口中に白桃の香りが広がり出ます。(2005年7月)
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

冬季は平年に比べて晴れの日が多く、降水量が少なかったため、平均気温は平年より1度高めに推移。ブドウ樹は休眠期を穏やかな状況下で過ごしました。ブドウの萌芽は、サクラの開花同様、平年より1週間程度早く、その後の開花期まで気温は高めに推移。5月は平年に比べ、多い降水量を記録しました。6月上旬には梅雨入りしましたが、気温は高く降水量が少ない良好な天候に恵まれました。この高温少雨 傾向は7月下旬まで続き、ブドウの生育は平年に比べ約1週間ほど早熟傾向に。8月に入り、天候は周期的な変化を見せるようになりました。こうした気候の中、甲州ブドウは早期から着色傾向が見られ、平年より赤紫色の色鮮やかなブドウが全体に観察されました。9月には2個の台風が縦断し、後半は雨がちの天候となりましたが、その前に健全な果実を収穫することができました。
基本情報
【産地】
山梨県
【使用品種】
甲州
【容量】
750ml
【アルコール度数】
12.1%
【収穫】
10月
【醸造】
ステンレスタンク、木桶 18~20度
【育成】
ステンレスタンク 7カ月
【生産本数】
5,889本

2003

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(うまみのある辛口)
MARIAGE
鶏もも肉や薄切り豚肉のソテーを合わせて味わいたいワインです。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:名越 康子(なごし やすこ)

色調は少しオレンジがかった黄色。熟した白桃や黄桃など、より粘性を感じる甘い果実、白いスパイス、透明のハチミツ、ユズの白い皮など、多くの要素を備えた香りが広がります。味わいは、熟れた白桃やパイナップルの果汁を思わせるようなまろやかなアタック。酸はそれほど強くなく、口中をギュッと引き締める収れん性と相乗効果をなしています。前年より更に個性が出てきたと感じられました。(2004年6月)
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

春先から曇雨天の日が続き、6月以外の降水量は平年を上回りました。日照不足と冷夏の影響で、ブドウの生育には例年より1週間程度の遅れ。8月下旬以降晴天が続きましたが、生育の遅れは回復せず、糖度は低いまま。着色品種は赤熟れが目立ちました。
基本情報
【産地】
山梨県
【使用品種】
甲州
【容量】
750ml
【アルコール度数】
12.7%
【収穫】
10月
【醸造】
ステンレスタンク 18~20度
【育成】
ステンレスタンク 7カ月
【生産本数】
4,048本

2002

野バラのような甘美な香りとふくよかな味わい

テイスティングガイド
白(辛口)
MARIAGE
おすすめはリー・ド・ヴォー、カキ、ホタテなど、味わいのしっかりした素材のソテーやフライ。油分を加えた料理とともに、あまり冷やしすぎずにゆっくり飲みたいワインです。
概要
シルクロードを経て勝沼に伝わり、日本固有の醸造品種として古くから脈々と栽培され続けた甲州。その淡く灰色がかった(仏語:Gris)紅紫色の皮の甲州ブドウが持つ特長を最大限ワインの味わいに表現すべく、丹念に仕込みました。野バラのような甘美な香りとふくよかな味わいをお楽しみください。
テイスティングコメント
コメンテーター:名越 康子(なごし やすこ)

色調は印象的な明るい黄金色。白桃、オレンジや金柑に、少しスパイシーさや香ばしさが加わり、粘性を感じさせる香りです。時間とともに甘くふっくらした香りに変化。たっぷりとした果実味で、酸は若干控えめでありながら、舌の後半で感じられる収れん性が味わい全体を引き締めてくれます。(2003年12月)
ヴィンテージ情報
コメンテーター:ヴィンヤード・マネージャー 弦間 浩一

春先の気温は、平年より高めに推移。この影響で、萌芽は平年に比べ1週間から10日早まりました。開花後の気温は平年並みに推移し、その後の生育はやや緩慢に。この傾向が続き、6月~7月にかけての生育は、やや早熟ぎみとなりました。梅雨入りは平年並みでしたが、降水量は少なめで曇天の日が多く、平均気温はやや低めに推移。梅雨明け後は、一転して高温が続き、例年になく早い台風の襲来があったものの、被害はなく、順調に成熟期を迎えました。降水量は平年に比べ少なかったため、日照時間は多く、各品種の成熟は順調に推移。収穫時期も降水量が少なく、病害の発生も例年に比べると少ない傾向にありました。このため健全果での収穫ができました。
基本情報
【産地】
山梨県
【使用品種】
甲州100%
【容量】
750ml
【アルコール度数】
12.7%
【収穫】
10月中旬~下旬
【醸造】
ステンレスタンク 18~20度
【育成】
ステンレスタンク、小樽
【生産本数】
1,285本

TERROIR SERIES LINEUP