幸せをはこぶ「きいろ」の物語

発売10周年を迎えた、甲州きいろ香誕生の物語

きいろ香の“きいろ”。
それは、ワインの誕生に貢献された
富永博士の愛鳥の名前

日本固有のブドウから
初めて柑橘系のさわやかな香りを引出し、
日本ワインに新たな希望と光をもたらした、甲州きいろ香。
その初リリースは、2005年春のこと。
発売後、わずか2か月で完売し、
イギリスのワインガイドでも高評価を獲得しました。

甲州ワインを、世界でも一躍注目を集める存在へと引き上げた甲州きいろ香。
なぜ、このワインは、「きいろ」という名前かご存知でしょうか?

甲州ブドウの新しい魅力を求めて

「きいろ香」は甲州ブドウから造られるワイン。
この甲州ブドウは、1300年も前から栽培されている
日本固有のブドウ品種です。

長い間、主に生食用として親しまれ、ワインとなると〝個性が目立たず平凡"と評され、日本の畑から姿を消そうとしていました。

そんな状況をなんとかしようと立ち上がったのが
メルシャンを中心とするワイナリーと、ブドウ農家の人々。

「甲州ワインを世界へ!」を合言葉に甲州ブドウの香りの改良に乗り出しました。

香りをめぐる、偶然の発見。

甲州ブドウの新しい魅力を研究していた
メルシャン社 小林研究員達はある日、ワインの
発酵試験中、ひとつだけかつてない香りをみつけます。

「甲州ワインから、柑橘系の香りがする!!!!!」

この偶然の大発見に、ワイナリーは騒然となります。
すぐさまフランスでワインの香りの研究に取り組む
富永博士に分析を依頼し、柑橘系の香りの元をつきとめました。

翌年、小林研究員もこの香りの研究のためにフランスへ旅立ちます。
そして、富永博士とともに、研究に没頭し、これまでにない革新的な甲州ワインの開発に取り組みました。

博士の研究によりそった小鳥

遠い異国の地で研究に打ち込む富永博士にとって、
心の支えとなり、研究に勇気を与えてくれていたのが
博士が愛した鳥、「きいろ」でした。

大学の庭で偶然出会ったこの鳥は、
はじめは黄色でしたが、成長するにつれ、
羽はブルーに生え変わりました。

きいろはメザンジュ・ブルー(青シジュウカラ)
という青い鳥(メーテルリンクの「幸せの青い鳥」
と同じ種類)だったのです。

願いを込めた
新しいワインの誕生

あの偶然の香りの発見から、約1年。
博士の多大な指導とブドウ農家、造り手の工夫のなかからつくりだされた「甲州きいろ香」。

ラベルには富永博士への尊敬の意を表して、
きいろの姿を描いています。

2005年の発売時には、甲州ブドウの新たな魅力を
引き出したことが評価され、日本ワインを世界に
羽ばたかせるきっかけとなりました。

そして現在も、たくさんのファンに愛されながら
改良を重ね続けています。
ぜひあなたも、この爽やかな香りと味わいを
心ゆくまで楽しんでください。